読売新聞夕刊のラウンジ欄に紹介記事が掲載されました

2007年4月14日

認知症で寝たきりの義父を介護して「芸の幅が広がった」と言うのは、講談師の田辺鶴英さん(51)。昨年1月から、訪問看護などのサービスを利用しながら自宅で介護を続けている。呼ばれた時、すぐに行けずに「ばかっ」とどなられ、「ばかに面倒をみられてるあんたはなんだっ」と言い返すと、「ばかばかだぁ~。日常のやり取りをコミカルに披露するとドッと受ける。実母と義母の介護経験があるから、ネタにする余裕も生まれる。

「大切なのは介護する側が疲れ果ててボロボロにならないこと。
上手に手抜きしながら、自分も楽しく過ごせるようにすればいいの」 

高座での仕事は減ったが、頼まれれば「介護講談」の出前に出かける。少しでも多くの人に、「上手な楽しみ方」を伝えられればと思っている。

2007年4月14日(土)の読売新聞夕刊より抜粋